
ここでは春が突然やってくるよ。
種を蒔くなら今だね。
と、まだ夜はコートを着ているときに言われた。
確かに朝晩はまだ冷え込むものの、
日中はぽかぽかと気持ちの良い日が増えている。
雨が以上に多い今年の冬。
晴れ間を狙って、庭の土をほじくってみた。
するとあちこちで殻付きのピーナッツが出てくる。
道端や庭の端でも殻付きピーナッツをしょっちゅう見かけるが、
「パーティの残りかな?」くらいに思って気にしていなかった。
が、なぜこんなに土の中から???
答えはリス。
おそらく庭先でパーティしてる人たちのつまみを失敬しては
あちこちにこぼしたり埋めたりするらしい。
子供のころ見たアニメの歌を思い出した。
ヒッコリーの木の実。
しっかり穴に隠せ。
土をかけて、はっぱをのせて、とんとん叩いて、
隠せ。
隠しすぎて忘れた。
それでもいいのさ。
芽が出てヒッコリーの樹になるさ。
これがピーナッツの樹になるとは思わないけど…
暴いちゃってごめんね。
と思いながら、片付けて種を蒔く。
翌日、蒔いた種はリスにほじくり返されていた。(笑)