
マイナス気温のフラッグスタッフからLAに戻ると、
日中の車の中はTシャツでも汗ばむ陽気だった。
この花が咲くと、一瞬、桜かと思って心が躍る。
近所でよく見かけるけど名前は知らない。
この街に来た時、
「LAの季節は夏か夏じゃないかだ。」
とハビィに言われた。
確かにそれくらい、季節があいまいだ。
もちろん今がシーズンでバラの花もたくさん咲き始めたけれど、
基本的にバラは一年中どこかで咲いている気がする。
紅葉が何か月もかけていつの間にか散って行ったり、
桜に似たこの花も、慌てなくても満開の状態でしばらく咲いている。
それに比べて、桜は心を掻き立てられる。
焦りにも似たあの感覚。
それはあの儚さにあるのだと思う。
24も季節がある日本。
たった2週間で季節は次々と移ろっていく。
それを自然に五感で感じて生きている日本人。
この儚い季節が日本人の繊細さを培っているんだろうな。
意識していなくても、身体の、心の奥でその感覚をみんな持っている。
でも、儚く短いからこそ、
日本人はいつも訳の分からない焦燥感を感じているのかも。
桜の季節はさらに短く感じる。
その2週間の間に「それ!」と飛び込んで見に行くか(行動するか)
翌年に桜の便りを聞いて、
「ああ、もう桜の季節だ。今年こそは。」と思うのか。
確かなことは、今年と同じ桜はないのだ。
桜に限ったことではないけれど、
何でもタイミングを逃さずに飛び込んでみたいと思う。
近所の歩道の八重梅が満開になっていた。
まずはこっそり梅を収穫して、梅酒にしてやろうと思っている。
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